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ビルベリーの効果効能、ビルベリーのチカラ

アントシアニンが豊富に含まれるビルベリー淡い紫色の実が美しいビルベリーは日本ではブルーベリーと言う名で食用として親しまれています。近縁種は150種類以上あり、ビルベリーその中の1種。

ビルベリーには目の健康に良いとされる天然色素成分、アントシアニンが豊富に含まれています。アントシアニンは目の血流量を増やし、目の霞や、陰り、眩しさなど、不快な症状の緩和に繋がると言います。固有なアントシアニンを大量に含んだビルベリー。その抽出エキスには次世代につながる力が隠されていました。

深刻化する現代人の目の疾患とビルベリーのアントシアニン

現代人に広がる目の悩み

眼球の構造今日では目に関する何らかの症状を抱える人は増えています。原因として考えられているのがパソコンや携帯電話の使用による毛様体筋の疲れです。

症状とその主な原因

北欧最大の国スウェーデンの総面積は日本のおよそ1.2倍です。国土のおよそ半分は森林で占められ、9万以上の湖が存在します。スウェーデンでは公有地、私有地を問わず国民が自然に親しむ権利が法律で定められていて、森の中の野生のビルベリーを積んで食べるのも自由です。街の市場には、ビルベリーを初め自然の恵みが並んでいます。日本ではブルーベリーと言う名で知られスイーツやジャムなど数多くの食品が販売されています。

さいたま市にある葉山生命科学研究所では目の画像診断を中心に目の悩みを抱える人達の診察を行っています。研究所の葉山隆一先生は現代人の目の疾患について、涙液が少ない、ドライアイが多いことを指摘します。しかし、その直接の原因はわかっていません。一般的にストレス、寝不足、風邪などが原因として考えられているそうです。厚生労働省の調査では、パソコンの作業で目の疲れを訴える社員が増えたと認識している事業所が3割近くあることが分かりました。携帯電話など技術革新による利便性と引き換えに眼は酷使される一方です。

視界のぼやけ、目の霞み、眩しい、影が出るなどの症状を抱える人は増えているため、視力の低下は現代人にとって深刻な問題となっているといえます。暗い所から明るい所へ出ると目の前が急に眩しく感じたり、明るい所から暗い所に入ると急に目の前が真っ暗なるなどの現象のほとんどが毛様体筋の疲れによるものです。毛様体筋の疲れによる症状は、循環改善、つまり血流をよくすることにより改善されるといいます。これらの現象にはロドプシンと呼ばれる目に入った光を吸収し、電気信号に変換するタンパク質が関係しています。ビルベリーの持つ鮮やかな紫色の色素の成分がアントシアニンはロドプシンの働きに作用することがわかっています。動物実験の結果、アントシアニンを投与されなかったグループに対し、アントシアニンを投与したグループはロドプシンを再合成する活性が強まることが分かりました。

アントシアニンを含む果物とその含有量

果物のアントシアニン含有量ビルベリーとブルーベリーは両方ツツジ科ですが、植物学的な分類で見るとビルベリーはコケモモの種類に分類されます。アントシアニンは広く植物界に存在する色素ですが、ビルベリーには15種類のアントシアニン配糖体を含んでおり、ほかの植物類に比べ含有量が非常に多く、性質も固有なアントシアニンパターンで他の植物から由来するアントシアニンと異なります。

アントシアニン配糖体とはアントシアニジンと糖類が結合したものを言い、ビルベリーが含むアントシアニン配糖体は体内に吸収されやすい性質があります。

さらにアントシアニンの抗酸化作用は人の網膜にも作用します。人間の網膜は加齢と共に酸化しやすくなり衰えてきますが、ビルベリーの持つ抗酸化成分がそれを防ぐことがわかっています。日本では色素として捉えられている紫色の成分アントシアニンですが、イタリアやフランスでは目に効く医薬品として、1970年頃から使われてきました。北欧に自生する野生のビルベリーは、中まで紫色のアントシアニンがぎっしりと蓄えられています。

ビルベリーの効果効能、人のチカラ

ビルベリーの品質を守る技術と工夫

スウェーデンの隣国であるフィンランドでも、8月から9月にビルベリーの収穫が行われます。フィンランド国内の森にも沢山のビルべリーが実っています。この季節には他の国からも多くに積み手が訪れ、ビルベリーなどの実を収穫し、その後凍結・選別工場に運ばれていきます。ビルベリーは劣化しやすいため収穫後は品質保護のためすぐに瞬間冷凍されます。瞬間冷凍されたビルベリーは凍った状態で小枝や葉、別の果実などを選りわけ、さらに人の目で傷がないかどうかをチェックします。選別されたビルベリーは倉庫に納められ、次の工程へと運ばれていきます。

次に、ビルベリーから高濃度のアントシアニンエキスを抽出します。品質管理、生産管理などの作業は迅速かつ慎重に行われます。ビルベリーの製造においては、様々な製造上のパラメータを的確に管理していくことが重要です。収穫から集積、出荷、製造まで時間との戦いは続きます。

ビルベリーの収穫から製造までの過程

ビルベリーの効果効能、真・新のチカラ

ビルベリーの効果効能が凝縮されたミルトアルゴス

ミルトアルゴスとはビルベリーから抽出した高濃度のアントシアニン北欧で収穫されたビルベリーから高濃度のアントシアニンを抽出し、さらに機能性の効果を約2倍まで高めたビルベリーエキスが、ミルトアルゴスと呼ばれるエキス(抽出された原料)です。その生理作用の高さにいち早く注目したのが葉山生命科学研究所です。

ビルベリーに含まれるアントシアニン成分は15種類の化学構造を持っており、それらがバランスよく含まれています。アントシアニンはさまざまな生化学的物質を与える機能性食品といわれていますが、そのなかでも酸化ストレス・光刺激ストレスに対する万能な防御能力が作用するというのが重要であるとされています。ミルトアルゴスはこの防御能力が一般的なビルベリーエキスと対比して2倍ほど優れており、医療現場で行われた実験でも血中のアントシアニンがより多く供給され、そして生理的な視力改善現象がより強く示されました。

時代と共に明らかになるビルベリーの効果効能

カプセルに詰めて製品化する作業ヨーロッパでは薬として扱われているビルベリーはすでに40年も前から目の機能に関する作用が知られています。1968年には動物実験でビルベリーのアントシアニンが視力を支えるロドプシンと呼ばれるたんぱく質を再合成する働きがあることがわかりました。さらに1990年には人の眼球や網膜への作用も確認されています。

アントシアニンの血中濃度の比較アントシアニンは非常に不安定な物質で、光や酸素、温度に触れることで劣化が急速に進みます。収穫した後すぐに瞬間冷凍しているのはその劣化を防ぐためです。劣化しやすいビルベリーだからこそ、品質管理や成分分析、研究が積み重ねられ、その結果ミルトアルゴスという特殊なビルベリーが開発されたのです。臨床実験で血中のアントシアニン量を対比する実験を行ったところ、通常のビルベリーに比べミルトアルゴスは2倍に及びました。血中濃度の比較データで、ミルトアルゴスが通常のビルベリーに比べほぼ2倍の高い血中濃度を維持していることが明らかになりました。こうしてできたミルトアルゴス。特殊なビルベリーエキスの粉末です。葉山生命科学研究所の葉山さんはその効果をいち早く医療に取り入れようとしています。

ビルベリーに含まれる、抗酸化物質、アントシアニン、その中でもビルベリーのアントシアニンから抽出されたエキス、ミルトアルゴス。日本の工場では、徹底した品質管理のもと、カプセルに詰めて製品化する作業が行われています。原料の生産地を特定し、充実した生産設備を用いて今日もビルベリーエキスは出荷されていきます。現代人の目の健康を保ち、新たな生理作用も期待される機能性食品としてさらに研究は進んでいきます。